十王堂橋



閻魔大王像
閻魔大王像
 十王堂橋(じゅうおうどうばし)は、JR北鎌倉駅を出ると観光客や車で賑う道に出る。 この道は鎌倉街道の下の道で、小袋坂より大船・横浜を通り奥州に通じている。この鎌倉街道の下の道を大船方面に少々進むと、小袋谷川が道の下を横切っている。ここに架かる橋が十王堂橋である。
昔、この付近に薬師堂と十王堂が有った事から十王堂橋の名が付いたと言われている。今は薬師堂も十王堂も無く、この橋に「十王堂」の名称が残るのみである。

十王堂橋の親柱(橋標無)

十王堂橋・親柱

 新編相模国風土記稿に、鎌倉街道の一部に架けられている、橋長は約三.六米あり鎌倉十橋の一橋である。新編鎌倉志の記述によると、円覚寺の前を西へ行くと薬師堂があり、その薬師堂の前の橋を「十王堂橋」と称す。当時は薬師堂の前には十王堂があったが、今は御堂は無くなりしも橋の名前のみが残った、鎌倉十橋の一橋なりと記す。

この堂に有った十王像は、円覚寺の総門を入った境内の左にある塔頭の一つの柱昌庵、またの名を十王堂と言われるお堂に、閻魔大王を始めとして奪衣婆など十王像が安置されている。

土地の人の話によると、昔は橋の入口付近に大きな石があり、石を踏むと祟りがあると言われたが、戦後進駐軍が来たときに通行に邪魔だとして撤去され、今は橋の東の山の上にある八雲神社に安置されている

晴明石
安部晴明石

この石のいわれは、平安時代に安部晴明という陰陽師が残したものから「晴明石」と呼ばれ、火災よけ災難よけの神の石として信仰されている。この石を晴明石と知って踏めば足が不自由になり、知らないで踏むと足が丈夫になると伝えられている。
新編相模国風土記稿によると、この晴明石は二箇所にあり各々三尺程の大きさである。石の傍らに井戸があり、安部晴明が祈祷の加持水として火災を防ぐに特に有効であったと伝えられていると述べている。

 ○ 案内:JP北鎌倉駅の駅前の道を右に数分歩く。